音楽ではなかなか稼げないと思っている人は少なくありません。しかし、副業や本業として音楽で稼ぐ方法は、オンライン・オフラインともにたくさんあります。この記事では、副業・本業ミュージシャンのために、音楽で稼ぐためのアイディアをオンライン、オフラインに分けてご紹介します。
音楽でお金を稼ぐ方法:オンライン編11選
1. 音楽配信で報酬を得る
音楽配信プラットフォームで自分が作った楽曲を配信して報酬を得る方法があります。Spotify(スポティファイ)やApple Music(アップルミュージック)、YouTube Music(ユーチューブミュージック)といった音楽を聴くためのプラットフォームに自分の楽曲を配信してもらい、再生回数に応じて報酬を得る仕組みです。
音楽配信で報酬を得るためには、音楽レーベルやレコード会社と契約しなければならないと思われがちですが、ディストリビューターと呼ばれる音楽配信代行サービスを使えば誰でも配信が可能です。日本で有名なディストリビューターは、主に以下の6つです。
- TuneCore Japan(チューンコアジャパン):世界185カ国にある55以上の配信プラットフォームへ一括でアップロードが可能です。年間利用料がかかります。
- LANDR(ランダー):世界150以上の配信プラットフォームで配信できます。月間または年間で利用料がかかりますが、マスタリングなどの機能が使えます。
- BIG UP!(ビッグアップ):世界184か国にある40以上の配信プラットフォームに一括でアップロードできます。無料・有料プランがあり、配信申請手続きも簡単なため、できるだけ早く配信を開始したい人に向いています。
- Eggs Pass(エッグスパス):登録料や更新料がかからず、配信プラットフォームへのアップロードだけではなく、アーティスト活動サポートなどのサービスも提供しています。
- Frekul(フリクル):配信プラットフォームへのアップロードは利用料無料で、カラオケ配信など一部機能を有料で提供しています。
- SoundCloud(サウンドクラウド):英語サイトのみですが、無料プランから始められ、有料プランも7日間の無料お試し機能が利用できます。音楽ストリーミングサービスで自分の楽曲を配信するためには、有料プランへの加入が必要です。
TikTokの楽曲ライブラリやInstagram(インスタグラム)の音源にも配信できるディストリビューターもあり、SNSで使用されれば楽曲の知名度アップも期待できます。
2. 音楽ライセンス販売をする
音楽ライセンス販売とは、自分が制作した楽曲をBGMや効果音、挿入歌として利用できる形で販売し、利用者から使用料を受け取る仕組みです。音楽ストックサービスと呼ばれるサイトがあり、ここにアップロードした楽曲はライセンス販売ができます。利用期限や使用目的などの取り決めは利用するサービスにより異なるため確認が必要です。販売する楽曲は短い作品も可能で、テレビやラジオ、ウェブ動画、SNSなどで自分の楽曲を利用してもらえる可能性があります。
3. 受注制作・販売をする
受注制作・販売とは、個人・企業などの顧客から依頼を受けて、オーダーメイドの楽曲を制作・販売することです。顧客の希望を反映した楽曲制作を行う必要があるため、ヒアリング力やニーズを分析する力が必要となります。国内では、個人のスキルを活用してお金を稼ぐことができるココナラやクラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトを活用して受注制作・販売が可能です。これらのサイトで仕事を探したり、顧客にオリジナル楽曲制作を提案したりすると良いでしょう。
4. ネットショップでダウンロード販売をする
ネットショップを立ち上げて楽曲を販売することもできます。楽曲をデジタル化したものは無形商品と呼ばれ、作品を気に入ってくれた人が料金を支払ってダウンロードできる仕組みです。顧客が気に入った楽曲だけを気軽に購入できる1曲単位での販売と、単品で購入するより割安に複数の楽曲をダウンロードできるアルバム単位での販売の両方を準備しておくとよいでしょう。
ECサイトを持っていない方は、Shopify(ショッピファイ)がおすすめです。ネットショップ立ち上げに関する知識や経験がなくても、便利なテンプレートやアプリを使って簡単に美しいデザインのECサイトを作れます。Shopifyなら3日間の無料体験期間が設けられており、機能やデザインなどを確認してから利用できるため安心です。
5. ミックス・マスタリングを行う
ミックス・マスタリングとは、楽曲の編集を行い納品できる形式に書き出すことで、この作業を請け負って稼ぐこともできます。楽曲の音量や音質を調整する作業は「ミックス」、楽曲全体の調整と納品用形式に書き出す作業は「マスタリング」と呼ばれます。受注制作・販売同様、クラウドソーシングサイトで仕事を探せます。ミックス・マスタリングは受注単価が低い傾向にあるため、経験を積んだら質にこだわって差別化を図り、単価アップを狙うとよいでしょう。
6. YouTuberになる
音楽クリエイターとしてYouTubeチャンネルを立ち上げて、YouTubeを収益化することも考えられます。楽曲をアップするだけでなく、音楽制作の様子やその信念、工夫している点など音楽活動全般に関連する動画を投稿して再生数増加を目指しましょう。YouTube動画だけでなくYouTubeショートにおいても収益化ができるため、ぜひ両者を併用して幅広いユーザーにアピールしてみてください。チャンネル登録者を増やし安定した収益を得るためには、YouTubeアルゴリズムを理解したうえで効果的に投稿を行うことが重要です。
7. ライブ配信を行う
リアルタイムで動画を配信するライブ配信では、閲覧者からリアルタイムで寄付される投げ銭を獲得して稼ぐ方法もあります。こうした投げ銭はYouTube Liveでは「スーパーチャット」、Instagramでは「バッジ」、TikTokでは「ギフト」と呼ばれており、投げ銭を獲得することでコンテンツの収益化ができます。SNSに限らず、ライブ配信を行えるアプリは豊富にあり、主にBIGO LIVE(ビゴライブ)やTwitCasting(ツイットキャスティング)などが知られています。
8. オリジナルグッズをオンラインで売る
すでにファンがついている人であれば、オリジナルグッズを作ってオンラインで販売し、副収入を得ることもできます。プリントオンデマンドやドロップシッピングを使えば、注文が入った分だけグッズを制作し販売できるため、在庫管理や販売数を気にする必要もありません。販売できる商品の種類は、Tシャツやパーカー、ファッション小物などのアパレル商品から、キーホルダーなどの雑貨までと豊富です。オリジナルグッズの作成・販売に関しては、Twitchグッズの販売方法やYouTubeでグッズ販売でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
9. 音楽系アフィリエイトで稼ぐ
文章を書くのが好きな人であれば、音楽活動の経験や知識を活かして音楽ブログを立ち上げ、音楽系アフィリエイトで報酬を得ることも可能です。音楽系アフィリエイトの場合、サブスクリプション型の音楽ストリーミングサービスやダウンロードサイト、ミュージックビデオが再生できるサイトなどがアフィリエイト広告を出稿しています。こういった広告はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼ばれるアフィリエイト仲介サイトで見つけることができます。これらのサイトに登録して音楽系アフィリエイト案件を探し、音楽ブログの収益化を目指しましょう。
10. クラウドファンディングを活用する
クラウドファンディングを活用することにより、CDやライブチケットを販売して収益を得ることが可能です。楽曲のCD化やライブ開催に必要な資金を募り、プロジェクトが成功した場合、支援者にCDやライブチケットをリターン(返礼品)として提供します。ミュージックビデオ制作に必要な制作費を集めることも可能で、実質的な売上には直結しないものの、楽曲や音楽活動の宣伝に役立ちます。
クラウドファンディングでは、プロジェクト内容や目標金額、提供するリターンなどの内容が詳細であるほど支援を受けやすい傾向があります。立案からリターン発送までの期間は、準備や宣伝活動を行うため、充分な時間と労力の確保が必要です。
11. 音楽家支援プラットフォームを活用する
音楽家やアーティスト支援を目的としたプラットフォームを使い、ファンから金銭的支援を募ることもできます。こうしたプラットフォームを利用すれば、制作活動に必要な資金を提供してくれる人とマッチングが可能です。支援金が目標額に達したら終了するクラウドファンディングと異なり、「毎月○○円」のように支援を受けられるプラットフォームが多いという特徴を持ち、定期的な金銭的支援を受けられる点が魅力です。根強いファンが支援者となることもあり、継続的な支援を得られる可能性があります。日本で知られている支援プラットフォームは、主に以下の3つです。
- Patreon(パトレオン)
- Graport(グラポート)
- Patron.fan(パトロンファン)
音楽でお金を稼ぐ方法:オフライン編12選
音楽でお金を稼ぐ方法はオンラインだけではありません。ここではオフラインで音楽でお金を稼ぐ方法12選をご紹介します。
12. ライブで収入を得る
ライブのチケット料金や会場でのグッズ販売の売上などから収益を得られます。売上から会場費や人件費、グッズ製作費などを引いた金額が収入になります。多くの観客来場を期待して広めの会場を取ったにも関わらずチケット販売が思うように行かなかった場合、赤字になってしまうため、チケット販売数や会場選びには注意が必要です。ライブ開催前には、会場の大きさや会場費、人件費、チケットの予測販売数を十分に考慮したほうがよいでしょう。観客数が予測しづらい初めてのライブは、小規模のライブハウスで行うことをおすすめします。
13. CDやレコードを販売する
CDやレコードなどの物理メディア販売は、収益を得るための有効な方法の一つです。音楽ストリーミングサービスが主流になった現在も、物理メディアに魅力を感じている人は少なくありません。特にレコードは近年再び流行しており、若者の間でも人気を集めています。インテリアとして飾る人も多いため、販売するCDやレコードのパッケージデザインにもこだわって制作すると消費者に手に取ってもらいやすくなるでしょう。
14. 楽曲の共同制作を行う
個人・企業から依頼がくれば、コラボレーションという形で楽曲を制作して報酬を得ることができます。自分の得意分野を活かせ、また他のアーティストの技術や手法から気づきを得られるため、シンガーソングライターや作詞作曲家として活動している人におすすめの手法です。音楽制作活動歴が浅い場合は、共同制作を行うチャンスが得られにくいため、自身の音楽活動がわかるポートフォリオを公開したり、SNSなどで宣伝を行ったりしましょう。
15. フィルム・スコアリングを行う
フィルム・スコアリングとは、映画のBGMを制作する仕事のことです。映画の世界観や物語の内容を考慮して楽曲を挿入する位置を決めたり、場面に合った音楽を制作したりします。音楽によって映画の雰囲気やイメージが変わることから、監督や映画製作スタッフの意向を汲み取り反映することが重要となります。そのため高い傾聴力や分析力、求められているイメージを音楽で効果的に伝える表現力が求められます。
16. マーケティング・サウンド・コンポジションを行う
マーケティング・サウンド・コンポジションとは、マーケティングで使用されるBGMや効果音を作成することを指します。顧客のイメージに合わせて、テレビCMやSNS動画、イベント会場などブランディングを必要とする場面で使用する音楽を制作します。撮影に携わるスタッフと密に連絡を取りながら楽曲を作成しますが、顧客であるメーカーから指示があることもあります。
17. スタジオミュージシャンとして働く
スタジオミュージシャンとは、レコーディングやライブの際に、楽器の演奏を行うアーティストのことを指します。コンサートやライブで演奏する場合にはセッションミュージシャン、レコーディングで演奏する場合にはレコーディングミュージシャンとも呼ばれます。高い演奏技術だけでなく、楽曲の雰囲気を素早く理解し表現する能力も必要とされます。場合によっては即興でアレンジを加えることもあるため、柔軟性も求められます。
18. イベントで演奏する
結婚式や地域イベント、企業主催のイベントでの演奏依頼を受けて、会場で演奏をして報酬を受け取ることができます。イベント毎に依頼される楽曲のジャンルや曲数が異なるため、日頃から幅広いレパートリーを持っておくと安心です。また依頼主からイベントの趣旨と演奏時間について要望を受け、演奏の内容は自分で決定するケースもあります。参加者に喜ばれるよう、どのような人をターゲットとしたイベントなのかを把握し、年代層や参加者の趣向に合わせて選曲しましょう。定期的に行われるイベントの場合、選曲や演奏の評価が高ければ次回以降の演奏依頼にもつながります。
19. 音楽プロデューサーになる
音楽プロデューサーとして、音楽の方向性決定から制作・販売までの業務を統率し報酬を得る道もあります。音楽制作の知識やコミュニケーションスキル、マネジメントスキルのほか、マーケティングに関する知識とノウハウも必要となります。企業に所属して音楽プロデューサーとして働く場合と、フリーランスとして契約する場合があります。報酬について、楽曲ごとまたは月額での定額制や「楽曲の著作権使用料のうち〇%を受け取る」といった形態があり、契約の際に交渉できる場合もあります。レコーディングやイベントのスケジュールによっては労働時間が不規則になりやすく、臨機応変に対応することが求められます。
20. 音楽講師になる
教えるのが得意な人であれば、楽器演奏の技術を活かして、音楽講師として活動し収入を得ることも可能です。オンラインでのレッスンを提供することもできますが、音楽分野においては対面でのレッスンを希望する人が多いという特徴があります。地域の楽器店や公民館で張り紙をしたり、SNSやウェブプラットフォームの地域グループなどで生徒募集をしたりすると効果的に集客できるでしょう。音楽学校や音楽教室に講師として登録し、集客は教育機関に任せるという方法もあります。これらの機関に登録する場合、一定の指導経験が要求されたり、講師資格取得のための試験を課されたりすることがあります。
21. ファンクラブを運営する
ファンクラブを作って運営をすることで収益化を目指せます。ファンクラブとは、元々はファンが形成したグループを指しますが、近年ではアーティスト本人がファンをまとめるために作ることもあります。この場合、入会費や年会費を自分で決定できます。ファンクラブ会員限定のオフ会を開催する、限定グッズを販売するといった特別感が得られる特典を提供すれば、会員の満足度も高くなり、翌年以降もファンクラブに継続加入してもらえる可能性が高まります。
22. 音楽療法士になる
歌唱力や演奏技術を活かし、音楽療法士として活動することもできます。音楽療法士とは、音楽の持つさまざまな特性を利用したプログラムを行い、心身障害の回復を手助けする専門家のことです。音楽療法士は、歌や楽器の演奏、音楽鑑賞、音楽に合わせて体を動かす活動を通して視覚、聴覚、触覚を刺激することで心身のサポートを行います。リハビリテーションの手法の一つとされており、障がいのある方や病気を抱えた方の支援としてだけでなく、健康な方の健康維持や子どもの発達促進の手段としても活用されます。
2024年現在、国家資格や免許は必要ありません。しかし、医療や福祉、教育の専門職として認識されているため、音楽療法士としての必要な知識やノウハウを身に着けてきたことを示すためにも、民間の資格である「日本音楽療法学会認定音楽療法士」の取得がおすすめです。資格取得には認定校に通ったり、必修講習会に参加したりして試験に合格する必要があります。
23. DJになる
クラブやイベント会場などで場を盛り上げる役割を果たすDJになり、報酬を得ることができます。DJとしての仕事を獲得するには、クラブに通って人脈づくりをしたり求人に応募したりしてクラブの専属DJとしての活動を増やすとよいでしょう。また、イベント時にフリーランスのDJとして働く方法もあります。お金になる趣味としても人気の仕事のひとつです。
音楽でお金を稼ぐためのマーケティング方法
音楽でお金を稼ぐためには、SNSマーケティングやウェブサイト運営、アーティスト向けツールの活用、そしてビジュアルコンテンツの活用が重要です。これらの4つの方法について、詳しく解説していきます。
1. SNSマーケティング
InstagramやFacebook(フェイスブック)、TikTokなどのSNSを使ったマーケティング手法で、自分の作品を広めたり、その魅力を伝えたりする役割を果たします。特に音楽活動を始めたばかりの方は、楽曲を聞いてくれる人を増やすためにも、SNS上で以下のような手法を取ることがおすすめです。
- 楽曲を紹介する
- 楽曲制作の様子を配信する
- 音楽配信ストリーミングのURLをシェアする
- フォロワーと交流する
- 他のミュージシャンと交流する
- 新曲発表の予告やイベント予告などを行い、フォロワーの期待感を高める
- フォロワーとの信頼関係が築けたら、ライブチケットや商品の販売も行う
このほか、SNSアカウントの自己紹介は簡潔かつわかりやすいものにしましょう。自己紹介を工夫することはフォロワー数を増やすことにもつながります。文章だけではなく使用するプロフィール画像にもこだわりましょう。
2. ウェブサイト運営
作品を一度に閲覧できる場所として、ウェブサイトを運営するとよいでしょう。音楽データや動画をアップロードしたり、音楽ストリーミングサービス上にある自分の作品ページへのリンクを貼りつけたりすることで、制作している音楽作品の世界観や特徴を紹介できます。音楽活動のポートフォリオとしても使用可能です。また、同じサイト内でブログ記事を更新し、イベントや新曲情報などを知らせることもできます。グッズ販売を検討している人は、ECサイト機能があるウェブサイトがおすすめです。
3. アーティスト向けツールの活用
音楽ストリーミングサービスに配信する場合は、アーティスト向け公式ツールを活用しましょう。SpotifyやApple Musicには、それぞれ「Spotify for Artists」「Apple Music for Artists」という機能があります。プラットフォーム上にアーティスト画像をアップロードしたり、リスナー数や楽曲ごとの再生数の推移、所在地や性別、年齢といったリスナーに関する情報などのデータを取得できたりします。この機能を活用して人気のある楽曲の特徴やリスナーの属性を知ることができれば、ライブ会場として最適な場所を探すのにも役立ちます。
さらには、自分の楽曲が含まれたプレイリストを作ってシェアしたり、自分の楽曲を公式プレイリストに推薦したりして、再生回数増加を目指すことも可能です。音楽ストリーミングサービス上には人気のプレイリストを作るインフルエンサーがおり、プレイリスターと呼ばれています。プレイリスターとアーティストをつなぐ有料サイトを活用して、素早く再生回数を増やす方法もあります。サイトによって料金や仕組みが異なるうえ、対応言語が英語のみであることも多いため、サービス内容や料金を十分に確認したうえで使用しましょう。
4. ビジュアルコンテンツの活用
楽曲の魅力を伝えるために、ミュージックビデオなどの動画や、ジャケット写真などのビジュアルコンテンツにこだわりましょう。視聴者が楽曲を聴くかどうかを決定する指標となることから、楽曲の世界観を表現した、インパクトのあるビジュアルを採用するとよいでしょう。自分でミュージックビデオを制作したことがない人は、プロに依頼することも検討してみてください。制作費用のための予算を確保する必要がありますが、質の高いミュージックビデオは拡散されやすく、楽曲の認知度を上げるのに有効です。
まとめ
音楽活動を行っているアーティストは、音楽を通してオンライン・オフラインでお金を稼ぐことができます。自分の楽曲の認知度アップを目指すのであれば、近年利用者の多い音楽ストリーミングサービスに楽曲を配信したり、ネットショップで楽曲のダウンロード販売をしたりするとよいでしょう。またInstagramやYouTube Live、TikTokでのライブ配信で投げ銭を獲得できれば、コンテンツの収益化も可能です。このほか、自分の音楽制作・演奏の知識やノウハウを生かして楽曲の受注制作・販売をしたり、フィルム・スコアリングやマーケティング・サウンド・コンポジションをしたりして収入を得ることもできます。個人や企業に依頼されて楽曲を制作する場合、ヒアリング力やコミュニケーション力、分析力が必要となります。今回ご紹介した方法を参考に、自分に合ったものを見つけて実践してみてください。リスクを避けるためにも一つの方法に絞るのではなく、複数の方法を並行して行うことをおすすめします。
音楽で稼ぐためには、マーケティングも欠かせません。どんなに魅力的な楽曲が完成したとしても、多くの人に聴いてもらえなければ再生回数は伸びず、認知度も上がりません。SNSを活用する、ウェブサイトを運営する、アーティスト向けツールを活用する、ビジュアルコンテンツにこだわるなどの方法を実践して、より多くの人にあなたの楽曲を届けましょう。
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音楽で稼ぐ方法に関するよくある質問
ミュージシャンはどうやってお金を稼いでいるの?
ミュージシャンは、音楽レーベルやレコード会社と契約をして、アーティスト印税から収入を得ています。作詞や作曲を手がけている場合には著作権使用料も得られるでしょう。CMや映画に楽曲が使用されたり、音楽ストリーミングサービスで配信したりしている場合にも収入が得られます。
音楽ストリーミングサービスで自分の楽曲を配信するには?
音楽レーベルやレコード会社と契約をするか、ディストリビューターと呼ばれる音楽配信代行サービスを使って、音楽ストリーミングサービスで自分の楽曲を配信できます。日本で知られているディストリビューターは以下の通りです。
- TuneCore Japan(チューンコアジャパン)
- LANDR(ランダー)
- BIG UP!(ビッグアップ)
- Eggs Pass(エッグスパス)
- Frekul(フリクル)
- SoundCloud(サウンドクラウド)
オリジナルグッズをオンラインで売る方法は?
Shopifyを使ってECサイトを立ち上げ、オンデマンド印刷やドロップシッピングでオリジナルグッズを作成して販売できます。Shopifyなら美しいデザインのテンプレートが豊富に揃っているため、音楽活動に合ったサイトが構築できます。一つのサイトでホームページとECサイト、ブログの管理ができるため、更新や新規コンテンツ追加の作業の一元化が可能です。
文:Masumi Murakami イラスト:Pete Ryan