Instagram(インスタグラム)の「フィード」とは具体的にインスタのどこの部分を指しているのでしょうか?インスタで集客を行ったり、フォロワー数や閲覧数を伸ばしたりするためには、日々進歩しているフィード機能に関する理解が欠かせません。
ここでは、インスタのフィードとはなにか、インスタにおけるフィードとストーリーズの特徴や違い、最適な投稿内容や頻度について解説します。フィードのメリットを最大限に活かせるよう、参考にしてください。
目次
インスタのフィードとは
インスタのフィードとは、インスタグラムのホーム画面や、ホーム画面左上にある「Instagram」ロゴをクリックすると表示される「フォロー中」「お気に入り」の各画面において、画像や動画が表示される場所のことで、ここでフォロー中のアカウントの投稿やおすすめの投稿、広告を閲覧できます。
上述の「フォロー中」画面ではフォローしている相手の投稿のみ、「お気に入り」画面ではお気に入り登録している相手の投稿のみ表示できる仕様となっています。この二つの画面は2022年3月に追加されたもので、従来「フィード」と呼ばれていたホーム画面での表示方法とあわせ、フィードでは3種類の表示方法から好きなものを選べます。これら3つのフィードの違いは以下のとおりです。
- ホーム画面:フォローしているアカウントの投稿とおすすめの投稿が閲覧できる
- 「お気に入り」画面:お気に入りのアカウントの投稿を最新のものから閲覧できる
- 「フォロー中」画面:フォロー中のアカウントの投稿を最新のものから閲覧できる
こうした画面に表示される投稿は、「フィード投稿」または「通常投稿」と呼ばれます。自分のフィード投稿がおすすめとしてさまざまなユーザーのフィードに表示されるようになれば、フォロワーを増やしやすくなるでしょう。このためフィード投稿は、インスタマーケティングにおいても重要となっています。また、フィードをリール、ストーリーズなど他のインスタの機能と上手に使い分けるのも、マーケティングに効果的です。
フィードでは、1回の投稿で複数枚の画像や動画を投稿できます。この機能は複数投稿(カルーセル)と呼ばれ、画像と動画合わせて最大10点のアップロードが可能です。また、単体でフィードに投稿した動画が15分未満の場合、その動画は自動的にリール動画としてシェアされます。ただし、複数投稿に含まれる動画はリール動画にはならず、リールタブにも表示されません。
インスタのフィードに投稿できるサイズと動画の長さ
インスタのフィード投稿には画像の場合、アスペクト比(縦横比)が1.91:1~4:5、サイズが幅320~1080px、高さ566~1350pxのものが推奨されます。動画については、最長で15分(パソコンからアップロードする場合は60分)のものが投稿できます。
フィードに投稿できる画像サイズ
画像のアスペクト比が最適でない場合、推奨比率に合うようにトリミングされます。同様に、画像サイズが推奨されるものではない場合には、推奨サイズへと拡大または縮小される仕組みとなっています。このトリミングや拡大・縮小は、フィード投稿を行う時に確認することができます。
高画質な画像を投稿するため、以下を実行するのがおすすめです。
- 最新バージョンのInstagramアプリを使う
- アスペクト比が1.91:1~4:5、幅が1080ピクセル以上の写真を用意する
- 「最高画質でアップロード」の機能を使う
「最高画質でアップロード」の機能は、インスタのアカウントページから設定可能です。この機能を使用すると画像や動画のデータ通信量が大きくなることから、アップロードに時間がかかったり、データ通信量が大きくなったりする点に注意が必要です。
フィードに投稿できる動画の長さ
スマホからフィードに投稿できる動画は最長で15分ですが、パソコンから投稿する場合は最長60分のものをアップロードできます。また、投稿できる動画の最大サイズは4GBまでとなっているため、これを上回るサイズの動画は容量が小さくなるよう調整しましょう。
インスタには、画像や動画の編集機能が備わっているため、それらの機能を使って適切なサイズや長さに編集することも可能です。
インスタのフィードとリールの違いは?
フィードでは投稿画像と投稿動画の両方が表示されますが、リールでは90秒までの投稿動画のみが表示されます。またフィードでは撮影や録画などはできませんが、リールでは動画を表示するだけでなく、録画と編集もできます。このような違いがあるのがフィードとリールですが、それぞれの詳しい特徴や、二つの共通点は以下のとおりです。
フィードの特徴
- ホーム画面と、ホーム画面左上の「Instagram」ロゴをタップすると表示される「フォロー中」「お気に入り」の各画面を指す
- 表示を「フォロー中」のみ、「お気に入り」のみに切り替えられる
- 画像と動画の両方を表示できる
- 複数の画像や動画を最大10枚まで組み合わせることができる
- 動画は最大15分(パソコンからアップロードする場合は最大60分)まで投稿できる
- フィード用に動画のみを投稿し、かつその動画が15分未満の場合、動画は自動的にリール動画に変換されリールにもシェアされる
- 商品リンクを付けられる
- リマインダーを追加できる
- インスタアカウントに接続されている他のSNSへも同時に投稿できる
リールの特徴
- ホーム画面下部の再生アイコン(右から2番目)をタップすると表示される画面と、タップ後の画面左上の「リール」をタップすると表示される「フォロー中」「近くのスポット」の各画面およびその機能を指す
- 表示を「フォロー中」のみ、「近くのスポット」のみに切り替え可能
- 90秒までの短い動画のみ投稿できる
- 静止画を組み合わせて1枚の動画にすることができる
- 動画の編集ができる
フィードとリールの共通点
- キャプションを付けられる
- ハッシュタグが使える
- 他のアカウントをタグ付けできる
- 音楽を追加できる
- 位置情報を付けられる
- 投稿をストーリーズにシェアできる
インスタのフィードとリールの使い分け方
インスタのフィードでは既存フォロワーやフォロワーになりそうな人へ向けた内容を投稿し、リールでは幅広く発信したい内容を投稿するのがおすすめです。フィードとリールがそれぞれどのようなユーザー層に閲覧されているのかを知ることで、戦略的に使い分けることができます。
フィードの活用方法
インスタをビジネスに使用する場合、フィードは商品の情報や特徴、画像などをまとめて見せる場所として活用するのがおすすめです。前述のとおり、フィードは一つの投稿に複数の画像や動画を含めることができます。ある商品の特徴やメリット、利用シーンなどを撮った画像と動画を1投稿に盛り込めば、フィード画面を商品カタログのように使うことができるでしょう。また、こうしたフィード投稿はアカウントのプロフィール画面にも表示されるため、アカウントの世界観やブランドイメージを形作るものとなります。アカウントをフォローするためにはプロフィール画面を訪問する必要があることから、そこに表示されているフィード投稿がフォローをするかどうかの決め手にもなります。そのため、新規フォロワーを増やしたい人や、商品情報などの既存フォロワーに伝えたい情報がある場合には、フィード投稿を活用するのが最適です。
リールの活用方法
これに対しリールでは、短い動画のみ投稿できます。近年SNS上では、TikTokやYouTubeのショート動画などの短い動画が人気を集めており、閲覧者数・閲覧回数を伸ばしています。さらに、リールのアルゴリズムはユーザーが新しいものを発見しやすくすることを目的に設計されています。そのため、「リール」タブに表示される動画のほとんどがフォローしていないアカウントのものとなります。リールは広く情報を伝えたい場合に活用しやすい機能と言えます。長いリール動画や冗長であると感じられるものはスキップされがちですので、短い動画の中に伝えたい内容を簡潔に表現する必要があります。特に、最初の2~3秒で視聴者の興味を引けるよう、動画冒頭にインパクトのある内容を持ってくると良いでしょう。
インスタのフィードとストーリーズの違いは?
ストーリーズがフィード投稿と異なる点として、閲覧履歴が残ることや、アンケートスタンプや質問スタンプの機能を使えること、基本的には24時間で消えてしまうことが挙げられます。なおストーリーズは、ホーム画面上部にある円形のプロフィールアイコンをタップすると表示される、通常24時間で消える画像または動画(最大60秒)を指します。
アンケートスタンプは2択~4択の質問をストーリーズに表示させ、閲覧者に回答を選んでもらう機能です。質問スタンプは、自由入力の質問をストーリーズに表示させ、閲覧者に入力してもらう機能です。また、24時間で投稿が消えてしまう、というのはストーリーズの大きな特徴ですが、ハイライト機能を使えば、特定のストーリーズをアカウントのプロフィール画面上部に常時表示させることができます。
インスタのフィードとストーリーズの使い分け方
インスタをビジネスに使う場合、フィードにはブランドや商品の特徴、魅力が伝わる投稿を行い、ストーリーズは期間限定情報や最新情報を投稿する、という使い分け方をするのがよいでしょう。
ストーリーズは基本的に24時間で自動的に消える仕様のため、フォロワー向けにイベント情報やタイムセール、限定クーポンなど、期限のある情報の告知に使用するのがおすすめです。また、ハイライト機能を使用して自社ビジネスの紹介や人気商品の紹介、アンケートといった情報を常に表示できるようにし、自社サイトやECサイトへの導線として活用するのも良いでしょう。
インスタのフィード投稿のメリット
商品の購入を促しやすい
フィードは、一つの投稿に複数の画像や動画を入れられることから、カタログのように商品の特徴を伝えやすく、商品タグをつけることで購入を促しやすいメリットがあります。
購入までの導線が短く、フィードに投稿された商品を買いたいと思ったユーザーはスムーズに購入手続きを完了することができます。1枚の画像を投稿した場合には最大5個、複数投稿の場合には最大20個のタグを使用できます。
キーワード、ハッシュタグ、位置情報検索で表示されやすい
フィード投稿は、キーワードやハッシュタグを使ってインスタで検索をした際、リールやストーリーズに投稿されたものより結果に表示されやすい特徴があります。ハッシュタグはフィード投稿だけではなく、リールやストーリーズでの投稿にも使用できますが、ハッシュタグ検索に表示される投稿のほとんどはフィード投稿となっています。つまり、アカウントの認知度を高めたり、フォロワーを増やしたりするのに大きな役目を果たすのが、フィード投稿と言えるでしょう。なお、位置情報で検索した場合にも同様、フィード投稿が検索結果に表示されやすくなっています。
インスタのフィード投稿のコツ
定期的な投稿とキャプションの工夫、そして他の投稿との統一感を意識することが、フィード投稿のコツです。インスタのフィード投稿は、おすすめに表示されたり、フォローをするかどうかを決定するときの基準になったりする、インスタアカウントの重要な要素です。フィード投稿を工夫することで、アカウントの成長とマーケティング効果を得ることも可能です。
定期的に投稿する
フィード投稿は、定期的に行うことでおすすめに表示されたり、フォロワーのアカウントで上の方に表示されたりする可能性が高まります。定期的に投稿すれば、フォロワーが親近感を抱いてよく閲覧してくれたり、「いいね!」をしてくれたりすることにつながるでしょう。フィード投稿の重要度を決めるインスタのアルゴリズムでは、投稿への「いいね!」の数も判断材料となっています。つまり、定期的に投稿することで「いいね!」の数が増え、フィードで上の方に表示されやすくなるということです。週2~3回程度、投稿するのがおすすめです。
キャプションを工夫する
画像や動画のすぐ下に表示される文字列であるキャプションは、書き方に工夫を加えることで検索結果に表示されやすくなったり、アカウントの世界観を伝えやすくなったりします。ユーザーが探しやすいハッシュタグをつけることで検索結果に表示されやすくなります。また、簡潔に内容を説明する、物語を語るような口調でキャプションを書くなどの工夫を凝らせば、画像や動画だけでは伝わりにくい、ブランドの世界観や魅力を伝えることもできるでしょう。さらに、キャプションで使用する言葉遣いや表現などにこだわることで、画像だけではなくキャプションでの統一感も生まれ、他アカウントとの差別化にもつながります。
他の投稿との統一感を意識する
他の投稿との統一感を意識してフィード投稿を行うことで、閲覧者に安心感や今後の期待感を持ってもらいやすくなります。インスタのアルゴリズムでは投稿をもとに、どのようなジャンルのアカウントであるのかが分析されています。統一感のある投稿を行うことでジャンルの判定が適切に行われるようになり、結果的に、ターゲット層に投稿を見つけてもらいやすくなります。
フィード投稿用の画像・動画編集におすすめのアプリ
インスタに搭載されている画像・動画編集機能だけでもさまざまな編集が可能ですが、画像や動画編集専用のアプリを使えば、編集の幅が広がります。
Promeo(プロメオ)
Promeo(プロメオ)は、豊富なテンプレートの中から気になるデザインを選び、画像や動画に挿入することができるアプリです。テンプレートを利用することで、イメージに合った画像や動画を短時間で用意できます。
PhotoDirector(フォトディレクター)
写真加工アプリのPhotoDirector(フォトディレクター)は、エフェクトや合成といった写真そのものの加工にこだわりたい人におすすめです。AI技術を使った画像編集も可能で、背景を変えたい、不要なオブジェクトを削除したいといった場合にも活躍します。
Canva(キャンバ)
Canva(キャンバ)は、無料で使えるグラフィックデザインツールです。ビジネスで使用する資料や名刺から、SNS向けの画像加工までできるため、仕事とプライベートの両方で活用することができます。インスタのフィード用、ストーリーズ用、リール用などすでにテンプレートが用意されているため、そこから選んで編集することもできます。
Unfold(アンフォールド)
Unfold(アンフォールド)は、操作がわかりやすく、テンプレートを使って気軽に画像や動画が編集できるアプリです。選んだテンプレートに、使用したい画像や動画を入れ込んで文字を調整するだけでフィード投稿用の画像が作れます。
このほか、画像や動画を編集する時には、おすすめの無料画像編集ソフトとおすすめの無料動画編集ソフトの記事も参考にしてみてください。
まとめ
インスタのフィードは、フォローしたアカウントの投稿だけではなく、おすすめの写真や動画も閲覧できる場所です。インスタのメイン部分とも言えますが、リールやストーリーズとの違いを理解してフィードにあった投稿を行うことで、フォロワー増加や認知度向上を狙えます。また、ShopifyでECサイトを管理している人はShopifyとInstagramを連携させることも可能です。連携させることで、インスタのフォロワーが気軽に商品を購入しやすくなることでしょう。
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インスタのフィードに関するよくある質問
インスタのフィードとリールの違いは?
フィードでは投稿画像と投稿動画の両方が表示されますが、リールでは90秒までの投稿動画のみが表示されます。またフィードでは撮影や録画などはできませんが、リールでは動画を表示するだけでなく、録画と編集もできます。こうした点が、フィードとリールの相違点となります。
インスタのフィードとストーリーの違いは?
フィード投稿は閲覧履歴が残らず、また投稿した画像や動画は投稿者が削除しない限り基本的には消えることはありませんが、ストーリーズは閲覧履歴が残り、基本的には24時間で消えてしまいます。こうした点が、フィードとストーリーの相違点となります。そのほか、アンケートスタンプや質問スタンプの機能もストーリーズでのみ使える機能ですので、フィード投稿と異なる点になります。なお、ストーリーズは「ストーリー」と呼ばれることもありますが、正式名称は「ストーリーズ」です。
インスタのフィード投稿に表示できる動画の時間は?
フィード投稿に含めることのできる動画の時間は、スマホアプリから投稿する場合は最大15分、パソコンから投稿する場合は最大60分です。
インスタのフィード投稿を閲覧したユーザーの足跡は見れる?
フィード投稿については、閲覧したユーザーの足跡は見られません。一方、ストーリーズについては、足跡が残って誰が訪問したかわかる仕組みとなっています。
文:Masumi Murakami